ちょっと欲ばって、ヨガとピラティスとビューティ・ペルヴィス、3人の先生に質問! 3つの答えは、同じようで違うし、違うようで同じ。あなたの「?」を「!」に変えます。

Question
最近スタジオに通い始めましたが、仕事の都合で行けなかったり、まとめて何クラスも受けたり、なかなかペースがつかめません。週何回ぐらいがいいのでしょうか? あと、家でも練習したほうがいいですか?

BEAUTY PELVISプログラムディレクター/b-i STYLE代表 kyo先生

kyo先生の練習
実は不規則なスケジュールをこなすので、練習のための時間がなかなかもてません。私の練習の基本は「ながらで整える」。例えば、移動中にパンプスで腹圧をあげて歩くことも私の負荷トレーニング(笑)です。

自分のルーティンを探すつもりで
どんな練習がよいかは、本当に人それぞれ。自分で決めたことを続けられる人なら、スタジオは喝を入れる場所としてとらえ、家での練習を中心にするのがよいでしょう。クラスのほうが続けやすいという人は、最低週1回以上はスタジオに通っていただきたい(願望)。ビューティのプログラムは、調整を目的としているので生活にとりいれやすく、毎日おこなってもよい内容です。楽しみながら無理なく続けられるルーティンワークを探すつもりでクラスに出てみましょう! 実際にやってみて、気持ちがいいもの、変化がわかるものがいいですね。もうひとつおすすめなのは、「身体は慣れてゆくもの、同じことをしていると後退してゆく」という原理に基づいたクロストレーニングです。ヨギーには、いろいろなクラスがあります。時々、質のちがうクラスを体験してみてください。刺激というよいストレスで、お気に入りのプログラムにもより新鮮に身体が反応することでしょう!

PILATESプログラムディレクター マミ先生

マミ先生の練習
いろいろな流派の先生のセッションを受けたり、ピラティス以外のボディーワークを学んだりしています。忙しいときも、子供をだっこしながらロールアップをするなど(笑)、日常の中にピラティスをとり入れています。

考えすぎずに、小さな目標から
ピラティスを始めて数回目ぐらいまでは、頭の中が「?」でいっぱいになりますね。でも、続けていけば身体は確実に変わります。ジョセフ・ピラティスも30セッションで新しい身体に生まれ変わると言っていますよね。実際に練習を続け、身体が変わっていく人たちを見ていると、「練習しよう」という気持ちがとても強く、自分の身体の変化にもよく気づいています。例えば、「つらい腰痛を治したい」という目的があればきっと続けられるし、日常でも意識しやすくなります。何でもかまわないので、ぜひ小さな目標をつくってみてください。その目標やライフスタイルによって、練習のペースもだんだん見えてくると思います。また、自己流の練習はピラティスの本質から離れてしまう場合がありますので、最初は指導者のもとで実践的なアドバイスを受けることをおすすめします。きっかけとしては、時間のつくりやすい曜日、週1~2回から始めてみてはいかがですか?

YOGAエグゼクティブディレクター ヤスシ先生

ヤスシ先生の練習
アーサナの練習は、常に意識して実践しています。仕事や移動の都合で思い通りにいかないときも、瞑想はもちろん、勉強、人のために尽くすことなども大きくヨガと捉えて「今日はこれをしたからよし」としています。

練習する意味とは?
ティーチングに関わるなかで感じることですが、週に1回アーサナの練習をクラスなどでされている方は「現状維持」といったメンテナンスにはなるようです。回数が増えるにしたがって、明らかに効果が現れているのがこちらにもわかります。クラスに参加すると、アーサナの正確さを身につけるだけでなく、新しいものや、苦手なものにも挑戦できますね。また、大勢のなかで練習することで活気が生まれたり、連帯感が生まれたりします。一方、なかなか習慣づけるのは容易ではありませんが、自分ひとりでの練習は「自分に向き合う時間」としても、意味深い時間になるでしょう。その場合、アーサナにバリエーションがあるように工夫する必要があります。クラスでインストラクターのヘルプを伴う練習、そして自分自身に向き合う時間としての練習。両方の時間をもつのが理想的です。さらに瞑想や黙想の時間などがもてれば、「ヨガ」の意味がより深まることでしょう。

取材・文 古金谷 あゆみ/「スタジオ・ヨギーのある生活」vol.6より。