栄養価の高いジュースだけで過ごし、疲れた消化器官を休ませる「ジュースクレンズ」が注目を浴びています。コールドプレスジュースの専門店として信頼の厚い Why Juice? ディレクターの木部さんに、その魅力や方法について聞いてみました。

――まず、「コールドプレスジュース」についておしえてください

コールドプレスジュースとは、「野菜や果物に極力熱を加えずに、その栄養を生きたままに抽出したジュース」です。当店のコールドプレスジュースは、専用のコールドプレスジューサーで製造しており、約5トンの圧力をかけることで、野菜の細胞一つひとつから栄養と美味しさを搾り出しています。

――スムージーとの違いはどんなところでしょうか?

スムージーは、野菜と果実に水や牛乳・ヨーグルトなど一定の水分を加えて、ブレンダーで作ったジュースを指します。一方、コールドプレスジュースは 野菜と果物に何も加えず、その果汁だけを搾汁します。コールドプレスジューサーは、圧力をかける際にサラシのような非常に目が細かい布でフィルタしているため、果肉や種、皮などの繊維質がまったく含まれないサラサラのジュースを作ることができます。そのため、消化機能への負担がより少なく、栄養がつまったジュースと言えると思います。

――Why Juice?さんは、どんな基準で果物や野菜を選ばれていますか?

有機JASの認証にとらわれるのではなく、なるべく生産者の農園を訪れ、どのように作られた野菜であるかを確かめ、野菜と果実を選定しています。遠方などすべての畑を訪れることができないので、目利きの八百屋さんにもご協力をお願いして、安心で美味しい素材選びを工夫しています。

――有機野菜を使っていることがよいという風潮もありますね。

有機野菜の定義もあいまいなのですが、一般的に日本では、有機JAS規格として専門機関が検査、認証した食品にしか「有機」や「オーガニック」と表示することができません。けれど、認証を受けていなくても、無農薬無化学肥料や、自然栽培など、自然と人にとって安心安全な方法で作られた野菜はたくさんあります。ジュース屋さんによって、それぞれの素材・レシピの選定方法があると思います。お店を訪れた際には気になることをお聞きいただき、ご自身の考えと合うお店を選んでいただけたらと思います。

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