包み込むようなやさしい微笑みと温かな雰囲気が、安心感と前向きな気持ちをくれるマレ先生。幼いころから体育が苦手で、まさか自分がヨガの講師になるなんて、周りも驚いていたそう。

お気に入りのアイテムについて話を聞いていたところ、本や小物に惹かれた理由がとてもアートでした。学生のとき、現代美術を専攻していたというのでなるほど! いまは小学3年生になる愛娘から日々インスピレーションを得ているそうです。

『アシュターヴァクラ・ギーター 真我の輝き』は誰が作者なのか不明なんです。スタジオ・ヨギーのキミ先生が通っているインドのアシュラムのハマナマハリシ師も賛美している本で、現代におけるヴェーダンダ哲学にとって重要だと、紹介されています。

アシュターヴァクラという伝説の偉大なる師が子弟に語りかけているのを、誰かが想定して書いているような、やさしい、やわらかい表現で綴られています。聖典というと難しい印象がしますが、この本は文字の並び方も美しく、勉強する感覚ではなく、ここちよい音楽のように本質に引き戻してくれます。見るだけでインスピレーションが刺激されます。

1回読んだら終わりではなく、いつも手元において、忙しいな、ブレてるな、というときに開いています。どこから開いてもすっと入ってくる内容で、開くたびに気づきがあり、自分が戻っていく感じがします。

『アシュターヴァクラ・ギーター 真我の輝き』
英訳 トーマス・バイロン/翻訳 福間 巌
ナチュラルスピリット刊

たんぽぽの綿毛を閉じ込めたペーパーウェイトは、ひとめぼれして買いました。元々たんぽぽが好きで、ケイタイの待ち受けにしているので、表参道の雑貨やさんで見つけたときはかなりびっくりしました。たんぽぽの素朴で力強い感じがするところが好きですね。

このペーパーウェイトはイギリスのブランドで、1968年から作られているそうです。中に入っているのは自然のものなので、一つとして同じものがないんです。たんぽぽの綿毛は、いちばん繊細なとき。その一瞬を閉じ込めるってすごいな、と思います。毎日眺めています。

ペーパーウェイト HAFOD GRANGE(英ハフォド・グレンジ社)

洋服やウェアはグレーが圧倒的に多いんです。このたんぽぽ色のトップスを見たとき、あわい色はグレーとも組み合わせやすい、と気づきました。ヨギー・サンクチュアリは、シンプルで、気持ちのいいところが好き。気に入ると同じものばっかり着ています。このタンクトップは、色違いも欲しいと思っています。

ヨギー・サンクチュアリ ガーゼマッスルタンクトップ レモン
タンクトップ、ロング丈、アシンメトリーTシャツなど、さまざまなトップスがあります。「ガーゼマッスルタンクトップ」は売り切れてしまいました。
スタイル・ヨギー|ヨギー・サンクチュアリ トップス はこちら。

写真・取材 七戸 綾子