読者の方々から届いたインストラクターへの質問のなかから、特に多かったものをご紹介。あなたの「?」を「!」に変えます。

Question 1
クラスの組み立て方は、どうやって考えているのですか?

インストラクターの皆さんがマットの横に手帳やノートを置いて、クラス前にさらっと目を通していらっしゃる様子を見るたび、気になっちゃいます。

Answer
YOGA キミ先生

例えていうなら、調理法をいろいろ変えているんです

まずは、メインとなるアーサナを決めてから臨むことが多いですが、テーマやジャンルを決めてからメインを決めることもあります。あとは、キーアクションと呼んでいる、身体の使い方を決めてから内容を決めることもあります。つまり、色々ですね……。

現在、私のレギュラークラスは、「yoggy in-body」や「yoggy in-flow」のクラスが初級、中級と変わっていく、日替わり弁当みたいな週替わりクラスなので、月ごとにメインのキーアクション(身体の使い方)を大まかに決めて行うことが多いです。身体の使い方のポイントを同じにしつつ、ジャンル(後屈・立位など)を週ごとに変えたり、色々試行錯誤しています。

例えていうならば、エビという食材をコースのメインに置きながら、フレンチ風、イタリアン風、中華風など、味や料理方法、タイミングを変えて提供するようなものでしょうか。エビの良さを、さまざまな角度からお伝えすることを、アーサナ料理人として意識しています。

Question 2
クラスの組み立てを作るのに、どのくらいの準備時間をかけているのですか?

クラスを準備するのに要する時間は、30分から1時間くらいでしょうか。自分で練習をしながら行う時は1時間半くらいかかる時もあります。

準備をしていても、参加者によってシークエンスを完全に変えることもあります。例えば、慣れている方向けのベーシックレベルのクラスを予定していて、ヨガをするのが全く初めての方が何名かいらっしゃるのがクラス前にわかると、予定していたプランは忘れて、初心者OKプラン(勝手に私が呼んでいるプラン)に変更しますし、今日は股関節を開こうと思って準備している時に、股関節を痛めていますとクラス前に言われる時もやはり計画を変更して、臨機応変にクラスを行いますね。

そう思うと、準備したものが必ずしもクラスになるわけでもないのですが、また次週に活かそうと思えますし、それだけ自分の勉強にもなります。そして、即興でクラスを考え、伝えるのも案外楽しいものです。

良いクラスができるかどうかって、自分の計画通りに行くかどうかとは関係ないものなので、ただただベストを尽くし、経験値を高めていきたいと思っています。



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編集 竹内 まり子