ちょっと欲ばって、ヨガとピラティスとビューティ・ペルヴィス、3人の先生に質問! 3つの答えは、同じようで違うし、違うようで同じ。あなたの「?」を「!」に変えます。

Question
先生たちは、練習したくないなと思うことはありませんか? 三日坊主で終わらずに、やる気をキープするためのコツを教えてください。

BEAUTY PELVISプログラムディレクター/b-i STYLE代表 kyo先生

キョウ先生の場合
もちろん練習したくないときはあるし、そういうときは休みます。運動・栄養・休養のバランスを保つためにも、上手に休むということはむしろ重要。休んだ後は自分を責めないで、次の練習に気持ちをつなげます。

まず今までのパターンを振り返って
クラスでもよくお話ししますが、みなさんがんばり屋さんが多いですね。人によって基礎体力や気質は違いますから、無理に他人のペースに合わせてレッスンを受けてしまうと、よい結果が生まれないこともあります。上手に休めるようになるのも、上達のうちなのです。「ここまでがんばったから、少し休もう」というように自身に寛容になるのもいいことですね。そのときに罪悪感が生まれないようにするには、まず今までのパターンを振り返って、自分のリズムやペースを知ることです。

たとえば、ひとりがいいのか、友達と一緒のほうが続くのか……そんなことも自分を知るひとつの目安になります。脳が快感を覚えると練習したくなりますから、レッスンを受けた後の心地よさを記憶しておけばまたレッスンに行きたくなりますよ。また、上手に休むと骨盤はゆるみます。そして、ゆるみきるとまた締まってきます。骨盤にも緩急のリズムがあります。それを練習にも活かしましょう。

PILATESプログラムディレクター マミ先生

マミ先生の場合
呼吸を整えたり、背筋を伸ばしたりするだけでもピラティスの練習になるので、すべての練習をしたくないと思うことは……ないですね。自然に毎日続けているのは、義務感ではなく気持ちのよさからだと思います。

日常生活の中でピラティスを
人によっていろいろなアドバイスがあてはまると思いますが、まずは目的を忘れないこと。自分のゴールを紙に書いたり、ピラティスでお腹がシェイプされた姿をイメージしたりして、やる気を高めてみてはどうでしょうか。ゴールを思い描く一方で、プロセスも大切にしてほしいと思います。いきなりゴールに到達できなくても、まず決めた回数だけ練習する、この日はクラスに行く、背筋を伸ばして歩くなど自分の決めごとをつくるといいでしょう。

クラスに行くことだけが練習ではありません。日常生活の中でできる「小さな練習」もたくさんあります。たとえば、コーヒーを飲んだら背筋を伸ばして深い呼吸を2~3回する、お昼休みになったら姿勢をととのえる、というようにタイミングを決めておくのもいいアイディアです。どんなに小さなことでも続ければ意識が変わってきますから、明日からと言わず、今日からぜひ生活の中にピラティスをとり入れてみてください。

YOGAエグゼクティブディレクター ヤスシ先生

ヤスシ先生の場合
特に体が疲れていると、休みたいと思うこともあります。それでも「やる気を出さなくちゃ」というときは、頭で考えずに行動に移しますね。実際に行動に移した後の、気持ちのよさをおぼえていることも大切なのでは?

モチベーションの出所をみつめる
忙しさ、疲労、興味がなくなる、他のことを優先してしまうなど、「挫折」する要因は生活の中にたくさんありますね。そうした言い訳は、いくらでも自分で探せます。自分の決めたことを本当に実行し続けたいのなら、初心を思い出すことです。いいかえると、行動を続ける原動力は「モチベーションを思い出し続ける力」でしょうか。

何ごとにおいても「したい」と思って始めたことがいつの間にか「しなければ」に変わってしまうのは、モチベーションの位置づけが弱くなるからでは? 人の評価を気にしているだけなのか、本当に自分にとって大切なことなのか、などモチベーションの出所も意識したいところです。揺るぎなく強いモチベーションを持ち、期限を決めて計画を実行すればいいはずですが、どうしても挫けてしまう場合は、自分にとってさほど大切なことではないのかも……。究極のところ、人は「ゆずれない」ことは、絶対ゆずらないのではないでしょうか。

文(ヨガ)ヤスシ/取材・文 古金谷 あゆみ/「スタジオ・ヨギーのある生活」vol.13より