ビューティ・ペルヴィス インストラクターのナオミです。
プログラムによって鼻呼吸だったり、口から吐いたりしますが、ビューティ・ペルヴィスのクラスでは、クラス中の呼吸は鼻呼吸をお勧めしています。

呼吸には口呼吸と鼻呼吸がありますが、生まれたての赤ちゃんが教えられなくても母乳を吸いながら鼻呼吸をしている姿からも本来、鼻が呼吸のための器官として作られているように思います。

鼻から吸った空気は鼻腔を通る間に浄化、加湿され、肺が酸素を吸収しやすい形で送り込まれています。鼻の穴の中には、鼻毛やそれよりももっと細かい繊毛と呼ばれる毛、粘膜などがあり、それらがフィルターの役割をし、さらにその奥の鼻腔のところでは空気に混じって侵入したゴミ、細菌、ウィルスを無数の粘液腺でカットし外に排出しています。そして絶えず鼻水を分泌し入ってきた空気に湿り気を与えて肺へと送り込んでいます。

鼻にはこのように呼吸のための機能が備わっていますが、口の中にはその機能がないために、口呼吸をすると空気中に漂う細菌やウィルス、ゴミ、ダニなどが直接体内に入ってしまうことになり、風邪を引きやすくなったり、口臭、歯周病、喉頭炎などを引き起こす原因にもなります。

また、鼻は生殖器、呼吸器、脳の血行とも関係があります。鼻汁が喉の奥に落ちるのは生殖器の衰えとも言われ、反対に性エネルギーが高いと小鼻が張り出してきたり、興奮すると鼻息が荒くなったりします。生殖器と深く関わる鼻を強くするということは、生命力(生きる力)を強くすることにも繋がります。生理痛が酷い時、生理不順の時には鼻柱を温めることでも効果があります。

また、左の鼻孔が開いて空気を取り入れている時は右脳(副交感神経)が優位に活動し。反対の右の鼻孔を開いて空気を取り入れている時は左脳(交感神経)が優位に活動するという説もあります。どちらの鼻の通りもよくして、自律神経のバランスを調整するのもよいです。

ペルヴィスワークの前半には骨盤周りのインナーユニット(深層筋)のコントロールで、骨盤の弾力を取り戻すと共に呼吸筋の弾力を上げる腹式呼吸、胸式呼吸を行っています。

その時に鼻でしっかりと呼吸をしていただくことによって、鼻と関係が深い生殖器にも影響を与えて行くことが期待できます。

このように、鼻呼吸にはメリットがたくさんあります。

今日の呼吸はどんな呼吸? 鼻の通りがいいのか? 強い呼吸が出来ているのか? クラス中に確認するのも楽しくなります。ぜひ鼻での呼吸を意識してみてください。

文 ビューティ・ペルヴィス インストラクター ナオミ/編集 七戸 綾子