ヨガやピラティスを始めたばかりの人は、まずは、初級クラスである“ベーシッククラス”の受講からスタートしている方が多いと思います。そんな方が初級クラスを積み重ねてきて、「慣れてきたな」「もっとカラダを動かしたいな」と思ったら次に考えるのが、“中級クラス”。けれども、ついていけるか不安に思う方が多いようです。

スタジオ・ヨギーのピラティスのレギュラークラスでは、主に以下のクラスタイトルで、初級~中級と分かれています。

初級クラス『ピラティスビギナー』⇒中級クラス『体幹コントロールピラティス I』、
初級クラス『代謝アップピラティス I』⇒中級クラス『代謝アップピラティス II』

このクラスのステップアップの目安はどういったところなのか? また初級と中級クラスの違いなども含め、インストラクターのヒロコ先生に訊いてみました。

ステップアップの目安は、この3つ!

──初級クラスから中級クラスへの移行の目安を教えてください。

はい、大きく3つポイントがあります。

1つめは、「骨盤が安定してきたら」。これは、クラスでエクササイズしているときに、身体がグラグラしていない、または、自分の可動域(動かせる範囲)内でOKなので、骨盤の安定を保った状態で意識的に身体をコントロールして動かせている、と思ったらOKということです。

ピラティスのエクササイズは、立っていても、座っていても、うつ伏せでも、仰向けでも、横向きでも、すべてが骨盤をしっかりと安定させて行うものばかりです。そこができているかが、大きなポイントのひとつですね。

2つめは、「頭をあげるのが痛くないなら」。仰向けになって頭をあげるエクササイズのときに、いつも「首が痛い」または「つらい」ならば、まだ中級はNG。「腹筋が効いている」「腹筋がきつい」と感じるようになれば、OK、ということです。

これは、腹筋がある程度ついてくれば、本来は首は頑張らなくて済むためです。形をつくろうと、首の力だけで頭を起こしてしまい、本来使いたい腹筋が使えていないことが挙げられます。ですから、ある程度腹筋がついてきているのが、中級へ進むポイントです。

3つめは、「インストラクターの言っていることを理解し、反応できるようになったら」。初心者のころはインストラクターの動きを目で確かめて、同じ動きを取る、ということが多いのではないでしょうか。ところが、慣れてくれば、インストラクターの指示を耳で聞いただけで身体が反応し、エクササイズができることになります。そうなると、かなり自分の身体に集中できる状態になっています。

目でインストラクターや周りの人の動きを見て確認しないと動けない段階では、目がキョロキョロして視線の方向に首が動きます。それだけでアライメント(姿勢)が崩れてしまい、本来のエクササイズに集中できない状態だからです。

これらの3つができているかな、と感じたら、ぜひ中級クラスに進んでみてください。
次回、『ピラティスの初級クラスと中級クラスの違いは?』をお届けします。
お楽しみに。

編集・文 竹内まり子