読者の方々から届いたインストラクターへの質問のなかから、特に多かったものをご紹介。あなたの「？」を「！」に変えます。

Question
オームを唱えるとき、音を外しそうになるのが心配です。自分は男なので、いつもクラスのみなさんの声が高い気がしています。やっぱりみなさんと音が合っていないといけないでしょうか？

オーム（OM）とは、マントラのひとつです。マントラとは、ヨガでは神聖な音を意味し、日本語では『真言』と言われています。

というと分かりにくいですが、ヨガのレッスン前にオームを唱えることで、アーサナへの心の準備をしたり、集中力を促したりします。そして、瞑想しているときに唱えるためのものでもあります。

「OM（オーム）」のように文字にするとたった２文字のものもあれば、とても長いものもあります。ヨガの流派によっては独自のマントラがある場合もありますし、自分だけのマントラを持っている人もいます。そういったなかで、一番知られているマントラが「オーム」なのです。

>>もっとオームについて知りたい方は、こちら。「OMって何？」

そのマントラですが、朗読するように唱える場合もあれば、歌のように音程をつけて唱える場合もあります。

ということで、質問者の方が音程がつくマントラを、みんなで唱えるときに困っているようですね。

Answer
yoga キミ先生（スタジオ・ヨギー／ヨギー・インスティテュート　エグゼクティブディレクター）

「音程は、基本的には個人の人の感覚で大丈夫ですよ。とはいえ、マントラの音程がそろうと綺麗ですよね。日本の和の心を思い起こせば、合わせようという気持ちが大切ではないでしょうか。

ちなみに、私個人のインドとアメリカでの体験では、インド人は、マントラ詠唱の音程、バラバラなことが多いです（笑）。楽器を使う場合は、音程も安定していますが、声だけになると途端にバラバラになるんですよね。

アメリカでは、ハモるように声を出す方が多く見受けられます。誰かが指示したわけでもないのに、ハーモニーが出来上がるんです。

そういう意味では、インド人もアメリカ人も自由ですよね。

マントラ詠唱の際は、聞いているだけでもいいですし、小さな声で詠唱に参加しても構いません。女性が多いスタジオでは、低い男性の声が目立つ気がして気になるかもしれませんが、男性と女性の声が重なり合って聞こえてくるとき、美しい響きだなとうっとりします。男性の低い声はいつでも大歓迎です。」


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