「動く瞑想」といわれるほど、ヨガとの共通点の多いピラティス。医学的根拠にもとづき、「30回で体のすべてが変わる」といわれるピラティスの誕生から、ヨガとの違いについてお伝えします。

|体幹トレーニング

ピラティスは、10回で気分が良くなり、20回で見た目が変わり、30回で体のすべてが変わるといわれる、医学的根拠にもとづいたエクササイズ。日常生活で意識しづらい体幹部のインナーマッスルを鍛えることで、ゆがみを改善し、どこにも無理のない正しい姿勢へと導きます。

|トップアスリートにも人気

マドンナやブラッド・ピット、タイガー・ウッズなど、海外で愛好家の多いピラティス。日本でも、クルム伊達公子さんや米倉涼子さんなどが実践者として有名です。しなやかで美しい筋肉がつき、効率よくカラダを整えられるため、健康や美容だけでなく、パフォーマンスアップ目的で取り入れる方もたくさんいます。



|リハビリ用のエクササイズが、ニューヨークで開花

ピラティスの創始者である、ドイツ人のジョセフ・ピラティス氏は、第一次世界大戦の負傷兵にリハビリとしてエクササイズをおしえていました。その後アメリカへ渡り、1926年にNYのマンハッタン8番街のビルにスタジオを開設。同じビルに出入りしていたダンサーたちから、ピラティス・メソッドが広まっていったといわれています。そしてこのスタジオは、今も同じ場所に存在しています。

|流派もさまざま

ピラティス氏はマンツーマンで指導を行い、それぞれが抱える問題に対しエクササイズを行っていました。インストラクター養成コースなどなかった時代、ピラティス氏が亡くなったあと弟子たちが「自分がピラティス氏から学んだこと」を教え始めたため、さまざまな流派が生まれていきます。

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