自然と聞くと、みなさんは何を思い浮かべますか? 森、川、山、公園に原っぱ、などなどいろいろな景色が思い浮かぶことかと思います。これらはどれも自然です。

自然とは、人為によってではなく、おのずから存在しているもの。山・川・海やそこに生きる万物。のことを言います。――三省堂 大辞林

もし、今あなたが「自然に触れたいな」と感じていたら、自然から離れた環境に身を置いているからかもしれませんね。

今年の夏は猛暑日が続き、ニュースでは過去最高という言葉をよく聞きます。うだるような暑さ、エアコンが苦手でもさすがに熱帯夜はつけたくなるものです。日中の日差しに熱帯夜、身体はほてり、冷たいものを飲み、さっぱりしたものばかりを食べ、気がつくと夏バテしているという経験をされた方も多いのではないでしょうか。

涼しいところへ行きたい、でも、エアコンは嫌い!

エアコンの効いた部屋に長くいると、手足が冷え、お肌が乾燥をし、なんとも体温調節が難しい。こんな経験をわたしもしてきました。そんな日々に、お勧めしたいのは森へでかけてみること。夏といえば海へでかける人も多いかと思いますが、夏場の森は天然のクーラーが待っています!

わたしが進めるのは登山ではありません。森歩きです。それも、頑張らない森歩き! 

日本人には、森歩きの習慣があまりありませんが、のんびりゆっくりお散歩気分で森を歩くととても気持ちが良いものです。

みなさんは、最近いつ森へ行きましたか? BBQやキャンプ、フェスなど、何か目的があって森という場所へでかけていることが多いのではないでしょうか。

いざ森へ行こうと思うと、森で何をしようと目的を探しがちです。今日ご紹介する森の楽しみ方は、森で何もしないという過ごし方です。ただ、のんびりする。ぼーっとする。だけで良いのです。歩く距離は短くてもよいですし、登山靴を履かなくてもスニーカーにジーンズで構いません。

森を歩くときは、どこかゴールを目指し向かうだけでなく、ゆっくり自分の五感を感じてみましょう。夏の森は木々が元気いっぱいで、いろいろな香りがします。葉っぱの香りを嗅いでみたり、目を瞑って森の音を聞いみたり、木々によって異なる樹皮の温度に触れてみると、日頃気がつかない新しい発見があるはずです。

シートと飲み物とドライフルーツを持って、風通しのよい木陰でシートを敷いてみれば、わたしだけの極楽スペースが出来上がります。本を読んでみるのもよし、ぼーっとするのもよし、お勧めは靴を脱ぎ、ベルトを緩めゴロッと横になることです。ゆっくりと腹式呼吸を繰り返し、鳥の鳴き声、木々の揺らぎを眺めてみると、日々のストレスや疲れは森が吸収してくれます。

夏場にお勧めの森の過ごし方

夏の森は生き物も元気いっぱいです。木々はキラキラと輝き、虫は元気に飛び交います。この時期の森歩きにはちょっと工夫が必要です。夏場、森に入るときのポイントをいくつかご紹介しましょう。

・暑さ対策をしよう
夏の暑い日、アスファルトから森の中に入ると、3℃〜5℃程度気温が下がります。風が吹けば涼しいくらいですが、歩いている最中は汗もかきます。日差しの強い場所もあるので、必ず帽子を被っていきましょう。汗拭き用のタオルは首に巻ける手ぬぐいのようなものが便利です。両手があくリュックサックがお勧めです。

・虫除け対策をしよう
夏の森は、虫も元気に活動をしています。肌の露出は極力避け、服の上からもしっかり虫除けスプレーをしましょう。虫刺されの薬を持参すると安心です。虫はお花が大好きです。森に入るときはフローラルの香水は避けましょう。

・日焼け対策をしよう
森の中は、緑のフィルターが80%もの太陽光線を吸収し、有害な紫外線をカットしてくれます。しかし、日焼けがきになる方は、日焼け止めを用意しておくと安心です。

・くつろぎのアイテムを持参しよう
のんびりと森で過ごすためにお勧めなのが厚めのシート。ヨガマットでもよいです。厚めで横になれるくらいのレジャーシートがあればより心地よい時間を過ごせます。

快適な森の時間を過ごすために、こんな準備をしてみてください。日差しの強い日でも、一歩森の中に入ればひんやりと涼しく、そよそよと流れる風は、微笑んでしまう心地良さです。

どこの森へ行けばよいの?

山でなくとも、都心部にも木々の多い場所はあります。森林公園、自然公園、里山、川など、お住いのエリアから行ける場所を検索してみてください。また、少し足を伸ばして深い森へ行ってみるのもよいでしょう。山へ行く場合は、地元の観光協会や市役所へ問い合わせをし、ガイドを手配すると安心です。

都内近郊でふらっと立ち寄りやすい場所をご紹介しましょう。

◼︎東京都 多摩地区
神代植物公園+神代・水生植物園
深大寺のお寺の横にある公園です。植物公園は有料ですが、水生植物園は無料です。
季節ごとに美しいお花も咲き、歴史を感じる景色にプチ旅行を味わえるスポットです。

東京都立 長沼公園
普段、研修などでも使っている公園です。駅から徒歩5分で里山に入れるのが何より魅力的!
広葉樹の森で四季を通して変化を楽しむことができます。人があまりいないのも魅力です。

明治神宮(参宮橋から)
天然林に近い明治神宮の森。原宿側は参拝客が多いですが、参宮橋駅からの道は人も少なく奥深く背の高い木々に包まれる感覚が味わえます。

◼︎神奈川県 鎌倉
広町緑地
海に隣接している森は、冬でも緑が多く深い緑の葉がたくさん茂っています。
人が少なく、里山のようなゆるやかな森を歩くことができます。

お勧めは午前中。夏の魅力は日が長いこと! 朝の爽やかな時間の森はとても静かで生き物たちが眠りから目覚める様子を感じられます。夏の終わりには夕暮れ時も気持ちがよいです。ひぐらしの声を聞きながらのんびりお茶を飲むのもまたよいですね。

夏の疲れを感じたとき、ぜひ近場の森にでかけてみてください。きっと身体が回復していく心地を感じられることでしょう。

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写真・文 森と学びの専門家 小野なぎさ/編集 七戸 綾子