先日、国際ヨーガDAY(国際ヨガの日)がありました。スタジオ・ヨギーの各スタジオでは色んなインドの神様をご紹介する機会がありました。

子どもが5歳になったころ、ガネーシャ神(夢をかなえるゾウでもお馴染みの)のポストカードを見て、「これな~に?」と言ってきたので、
「インドの神様で夢をかなえてくれるんだよ~」とガネーシャ神のマントラを歌ってあげました。すると、「すてき~!!」と言いながら、マントラを覚え始めました。そして、「ママそのまま歌ってて!!」と言ったかと思うと、
「○○ちゃんが保育園の先生になれますように」
「△△ちゃんがケーキ屋さんになれますように」
「□□ちゃんがデザイナーさんになれますように」
「私が絵かきになれますように」
「ママが広いおうちに住めますように」
と、みんなの願いをガネーシャ神に祈り始めました。優しい子だな~と思い、最後にふたりで、「みんなの願いが叶いますように」とお祈りしました。

そんな育児日誌をふと、みつけたんです。それを思い出して、せっかくだからクラスの中で、「いつもサンカルパでは、自分への誓いはなさっていると思うけれど、今日は人のことを願ってみましょう♪」と提案してクラスを始めました。

サンカルパ、誓いを立てている時の表情とは全く違いました。皆さんが口角を上げて柔らかい表情で、それぞれ大切な人のために何かを願う姿ってこんなにも美しいんだな…とひとり感動してしまいました。

自分のための願いは、時折、切実になってしまって力が入ってしまいますよね。でも、人のための願いって純粋なのかもしれません。

ヨーガの練習でも、心の働きを鎮める方法として、

他の幸福を喜び[慈]、不幸を憐れみ[悲]、他の有徳を欣び[喜]、不徳を捨てる[捨]
態度を培うことによって、心は乱れなき静澄を保つ

――ヨーガ・スートラⅠ-33

とあります。
もうすぐ七夕ですね。自分の願いを書くのも楽しみだけど、人のための願いを書いてみるのも自分を幸せにするひとつの方法ですよ。ぜひ、考えてみてください。

あなたの願い、叶いますように。

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文 ヨガインストラクター ミヅホ/編集 七戸 綾子