ピラティスインストラクターのアヤリです。

フローピラティスと聞いて、「ついて行けないし、先生や周りの人に迷惑がかかる」「やったことないから不安」「ロールアップできない」「大変そう」などネガティブなイメージがある方がいます。

私の場合、ピラティスを始めた時は、流れるようにエクササイズをする(フロー)が特徴のクラシカルピラティスのスタジオに通っていたので、実は3年くらいフローしかやったことがありませんでした。その頃は見よう見まねで動き、「汗をかいて気持ちいい」とか、「なんか楽しい」で何となく続けていたのですが、今思うと良く分からなくてもやり続られた、ということですね。ですから、もちろん、ピラティスが初めての方でもフローピラティスに参加いただいて全く問題ありません。

繰り返しピラティスをするうちに、今では気持ち良いいと感じるし、身体の変化をものすごく実感するようになりました。ぜひ皆さんにもフローで動く気持ち良さ、変化を感じてもらいたいです。

人間の特徴は歩く事が出来ること。ピラティスは全身のつながりをスムーズにし、歩行に必要な正しい動き方を身に着けるのにとっても良いメソッドだと思います。歩行する時に、右足出して左足出して手を振って、なんて考えないですよね。ピラティスでリズムよく流れに乗って動き(フロー)、コントロールすることを身体に覚えさせます。そしてピラティスで身に着けたコントロール力を、日常に繋げていけると理想的です。

「身体の完全なコントロールの向こうにある心の熟練」と、ジョセフ・ピラティス氏は言いました。

もう少し具体的にフローの特徴を4つのSで考えてみます。
Stamina スタミナ(肉体的・精神的に)集中力・持久力がついてきます。
有酸素運動も兼ねていますから、呼吸器系にも良いと言われています。
Stretch ストレッチ エクササイズ中は集中していますので、普段より柔軟性がアップしてきます。
Strength ストレングス 筋力がアップします。
Stability スタビリティー コアが安定し運動連鎖が正しく行われる。(関節や筋肉が特定部位としてではなく、全身がシステムとして動く)

4つのSを上げましたが、すぐに備わる物ではありません。
「今日は集中できたなー」「お腹が使えて、肩が上がらなくなったなー」「いつもより背骨が動いた気がする」などやればやる程 褒めてあげる事が増えてきます。そのプロセスも楽しみです。

ピラティスとは、「10回で気分が良くなり、20回で見た目が変わり、30回で体のすべてが変わる」ジョセフ・ピラティス

私はこの言葉を信じています。エクササイズの順番(オーダー)を覚えれば1レップ(?)づつで5分くらい。いつでもどこでも出来ます。
ぜひ、初めてでもフローピラティスにチャレンジしてみて下さい。

文 ピラティスインストラクター アヤリ/編集 七戸 綾子