アーユルヴェーダでは体力、消化力が、冬至の頃は最も強まると考えています。ピッタが蓄積している秋から、冷たく乾燥するヴァータの季節へ向けてのアーユルヴェーダの暮らしのレシピをご紹介します。

晩秋から初冬はヴァータケアで寒さと乾きに備えましょう

空気が乾燥して空が高くなり、だんだんと日暮れが早くなってきました。冬至に向かってさらに日が短くなる季節です。木々の紅葉が進んでゆく様子、夕焼けや夜空の美しさも楽しみですね。乾いた冷たい北風が吹き気温が下がってきます。アーユルヴェーダの冬支度も併せて考えてみましょう。

冬至の頃は日の出は遅く、日の入りは早く日中が最も短い時期ですが、体力、消化力は強い時期ですから、しっかり身体を動かすことをすすめています。

初冬は空気は乾き、木々は落葉し、大地も乾き、寒気が満ちてきます。霜が降り、冷たい雨や雪が降ることもあります。アーユルヴェーダでは乾性、軽性、冷性のヴァータ(風)が蓄積し、さらに厳冬期には重性、油性、緩慢性、粘着性のカパ(水)が蓄積すると考えます。

晩秋からは「甘味・酸味・塩味、油性、温性」で心も身体も温かくヴァータケアを

どんどん空気が澄み冷たく乾燥してくるので、身体が冷えて乾燥してこわばらないように温かく油性を含んだ飲食をすすめています。冷たい風にあたらないように部屋を暖ため、衣服も温かみのある素材や暖色系の色をすすめています。

アーユヴェーダの冬支度

体力・消化力が最も強い時期ですから、自分を見ながら日々の運動を積極的に行いましょう。よく運動すれば空腹感を感じておいしく食事を楽しむことができます。
軽性・乾性・冷性が蓄積する季節ですから、食事は温かく、火の通ったもので、油分を含み濃厚で満足感のあるしっかりした食事をすすめています。

冬に旬をむかえる魚は脂がのりうま味たっぷりで様々な料理をたのしめます。寄せ鍋、フグ鍋、鳥すき、カキ鍋、等々各地においしい旬の素材を入れた鍋の種類があるほど、冬にはぴったりの食事ですね。

目の前でぐつぐつと出来立ての食材とそのおだしが溶け込んだお汁と共に味わうことが出来るお鍋は、肉や魚の油分も含み食べ応えがあり、温かくうま味たっぷりで消化に負担なくおいしく頂くことができる、6味(甘味・酸味・塩味・辛味・苦味・渋味)が入った素晴らしい食事だと思います。

器もずっしりと重い土鍋で温かみがあり冬にピッタリです。冬には少食、粗食、生野菜や、油分のないもの、乾いたものを食べ続けることはヴァータの増加になり、肌の色つやが悪くなり、痩せ、身体の強張りや痛み冷えに耐えられなくなります。ヴァータ体質の方は気を付けて下さい。

私は寒くなり乾燥が気になってくると「鳥手羽先のおろし玉ねぎ煮込み」や「丸鶏の香味煮込み」などをよく作ります。これを食べた次の日はしっとり潤い乾燥が気にならなくなります。

鳥手羽先のおろし玉ねぎ煮込み

すりおろした玉ねぎの水分で煮込んだ甘味たっぷりの手羽先煮込みです。

材料
玉ねぎ、鶏手羽先、ショウガ、にんじん
お酒、しょうゆ

作り方
玉ねぎ、ショウガはすりおろす。

鍋に手羽先を入れて焼き目をつける。

おろし玉ねぎとおろしショウガ、お酒、しょうゆを入れ弱火で煮込む。

ポイント
玉ねぎの水分だけで煮込みます。
おろし玉ねぎのとろーっとした濃厚な甘味と、手羽先の脂質が、寒い冬にピッタリな一品です。砂糖、みりんなどの甘味を使わなくても加熱した玉ねぎの充分な甘味を味わって下さい。

ショウガの辛味は、消化促進、身体を温めます。


オイルトリートメントで全身の乾燥ケア

お風呂に入る前に、太白ごま油で頭から足まで全身のオイルトリートメントを行い、その後シャワーで温めるのも冬のケアにおすすめです。

太白ごま油は温性で抗酸化作用があるので、冬に増加するヴァータの緩和になります。肌の乾燥を和らげるだけでなく、筋肉や関節も動きやすくなりこりや強張りを和らげます。

ヨガを行うことも全身を動かし、循環がよくなり温もりで満たし、冬の運動としておすすめです。早起きして朝ヨガを行うのはいかがでしょう。

これからの寒い季節に備えて心も身体も温かく滋養して、よく身体を動かして健やかにお過ごしください。

文 アーユルヴェーダ講師 新宅 あきえ/編集 七戸 綾子