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――「リラックスしたつもりになりましょう」というガイドがあります。なぜ、「つもり」なのでしょうか?

人間の身体は、意外と自分の思いをダイレクトに表します。たとえば、レモンを思い浮かべるだけで唾液を酸っぱいと感じたり、手が温かいと思い込むだけで、サーモグラフィーで見ると実際に温度が上がってきたり。同様に、「リラックスした」と感じるだけでも、本当にそんな状態に近づくものなのです。仮にこれが「リラックスしましょう」だと、少し能動的になり、つい身体を動かしてしまう。そうなると筋肉が使われ、神経もたかぶり、それが脳に伝わるのです。なので「つもりになりましょう」とガイドしています。

――このアプリは、眠れない夜の救世主的存在になっていますが、本来の使われ方とは違うのですよね?

そうですね。本当は、寝ているときと起きているときの間の「まどろんだ状態」を最後までキープすることが目的です。このとき、究極のリラクゼーションといわれる脳波「シータ波」が出ています。ガイドでシータ波が出る状態に持っていって、そのまま起き続けることを目指すようにしています。

――シータ波って、すごそうですね。

脳には、記憶や潜在意識に関連する「海馬」という場所がありますが、ここを活性化する「ニューロン」は加齢とともに減少します。でも、シータ波が出ることで、ニューロンの数が増えることが研究によって明らかになっているんですよ。

――ヨガをしていると、すごく昔の記憶が急によみがえることが個人的にもあります。

それは、究極のリラックス状態からシータ波が出ているということなのかもしれません。シータ波が出てニューロンが増えると、忘れていたことを思い出したり、ひらめきやインスピレーションが生まれるともいわれています。エジソンは、自らまどろんだ状態に持っていって、発明に生かしていたという逸話もあるくらいです。

キミ先生、お話ありがとうございました!
今夜は眠りそうなのを我慢して、「寝たまんまヨガ」の本当の使い方を試してみませんか?

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