「腸内フローラ」が注目され、「腸活」という言葉が生まれるほど、今、「腸」への関心が高まっています。美肌や健やかな心身のカギを握る腸を、“ヨガ的” にキレイにする方法が、600年ほど前に書かれた経典にもありました。


|腸は汚れやすい?

便秘が美肌の大敵であることはよく知られていますが、便秘とは無縁の人でも、意外と油断できません。実は腸には、その形状から老廃物がたまりやすくなっています。近年では、クリニックなどでも「腸内洗浄」が行われるようになりましたが、もっとシンプルに腸をキレイにする方法が、ヨガの経典にあります。


|“ヨガ的” 腸内洗浄

「ラグー・シャンカプラクシャーラナ・クリヤ」と呼ばれるこの浄化法。方法はいたって簡単で、まず、500mlの塩入りのぬるま湯を一気に飲みます。そして、デトックス作用のあるヨガのポーズを10分ほど行い、これを1セットとし、合計4回行います。

最初はお腹がパンパンに膨れますが、人によっては、2~3セットあたりからトイレに駆け込むようになり、合計2リットルを飲み終わるころには、ほとんど透明なものしか出てこないそうです。

前日もふつうに食事をしてよく、午前中に行なった場合は、午後は通常食に戻して問題ありません。こんなにシンプルな方法で、1日断食したのと同じくらい腸がリラックスするそうですよ。

|腸が、幸せ物質を運ぶ

たまったものを出してスッキリすると、腸はとてもリラックスします。そしてココロまで満たされるように。それもそのはず、幸せ物質であるドーパミンやセロトニンを脳に送っているのが、実は腸であるといわれているのです。詳しくは、藤田紘一郎さんの「脳はバカ、腸はかしこい」をぜひご覧ください。


|シャバアーサナの10倍気持ちいい

これをインドで初めて実践したとき、キミ先生(スタジオ・ヨギー エグゼクティブ・ディレクター)はあまりの気持ちよさに放心状態になり、シャバ・アーサナの10倍気持ちいい体験をしたそうです。老廃物が流れることで気(プラーナ)の通りもよくなり、呼吸もしやすく。抑圧された感情が解放されることで、考え方もポジティブになるそうです。さらに、この状態で呼吸法や瞑想を行うことで、想像以上のリラクゼーション効果が得られたとのことでした。

関連講座

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