湿気の多い季節は、香りでさわやかな気分になりたいものです。IFAアロマセラピストでヨガインストラクターのユマ先生に、この時期おすすめのアロマを聞きました。

「梅雨の時に良いアロマ(精油)はいくつかありますが、私のイチオシはレモンです!爽やかな香りは重たく鬱ぎがちな気分をスッキリさせたり、気圧の変動などで起こる頭痛や頭重感を和らげてくれます。レモンは、体内に停留した熱や湿気を除去し、リンパの流れを促進して、むくみや体のだるさを一掃します。また梅雨時に多く発生する菌を防ぐのにも有効で、アルコールと水で希釈した精油を室内にスプレーしたり、水回りの拭き掃除などにも活用出来るのです。ハウスキーピングに爽やかな香りを上手に取り入れてみてはいかがでしょうか?」

ブレンドオイルでおすすめなものはありますか?

「精油のブレンド自体、安全な希釈濃度であれば特にルールは無いのです。ですから、その時に心地好いと感じる香りをいくつか選んで気分にあったブレンドを作って楽しんでみて下さいね。

スタジオ・ヨギーのアロマヨガでは、6月のブレンドとして、ジュニパー・ベリーとマージョラムスィートを使っています。浄化とむくみの改善に良いジュニパーと、自律神経のバランスを整えてくれるマージョラム2種のブレンドです。

梅雨時は冷えやむくみに加え、関節など神経系の痛みやイライラ、著しい天候の変化に伴う自律神経のアンバランスが起こりやすく心や体が不安定になりやすいもの。そこで森林浴を思わせるジュニパーと、深いハーバル調のマージョラムスィートの香りで呼吸を深め心を落ち着かせたり、積極的に脚の筋肉を使って、下半身のむくみやだるさを軽減するアーサナを行います。」

写真左がジュニパーベリー。ジンの香りづけに使われている。右がマージョラムスィート。 シソ科のハーブです。

特におすすめのアーサナ(ポーズ)はありますか?

「下半身の血流を活性化するポーズ『スプタヴィラ・アーサナ』または『エーカ・パーダ・スプタヴィラ・アーサナ』です。

スプタヴィラ・アーサナは、両ひざを曲げた状態で仰向けになるポーズです。やり方は、割座で座って(正座から、足の間を少し開いてそこにおしりを下して座り)、手をうしろについて背筋を伸ばして、おなかを引き入れながら仰向けになっていきます。

両ひざを曲げた状態がきつい方は、片ひざだけ曲げたエーカ・パーダ・スプタヴィラ・アーサナでもだいじょうぶです。両脚を伸ばした状態から片方のひざを曲げて割座になり、手をうしろについて、仰向けになっていきます。

穏やかな後屈で体の前面を解放する事により消化力を高めるので有名なアーサナですが、腿の前側や鼠径部がストレッチされて、脚全体のだるさを解消してくれるでしょう。
「湿邪」によって消化機能も弱まっている方にとっては一石二鳥ですね!?
クラスの後半、仰向けの姿勢でリラックスし、ゆっくりと胸を開きながら心地好く脚全体を刺激します。
スッキリの下半身と、前向きな心を取り戻しましょう!」

いかがでしたか? ぜひ取り入れやすいものからおこなってみてはいかがでしょうか。


食養生的な5つ目の季節“梅雨”の快適な過ごし方
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編集 七戸 綾子