スタジオで、クラスが終わった後に、マットを清浄するためのウェットペーパーが配られていると思います。通称“マット拭き”。手に取ったときにひんやりしていることはありませんか?

実はこの“マット拭き”、毎日スタッフが手作りしているのです。消毒用エタノールを水で希釈し、アロマオイルを入れて除菌ウォーターを作り、それをおしぼりに湿らせています。アロマオイルは、全国同じくスイートオレンジとティーツリーを使っていますが、なかにはさらにラベンダーを入れているところもあります。

ティーツリーには、殺菌、抗菌、消臭作用があり、オレンジスイートには、油の分解、つまり皮脂の汚れを落とす力も期待できます。それらのアロマオイルが選ばれている理由には、衛生的な効果やリラックス感のある香りのほかに、肌に触れても大丈夫という点があります。

また、なぜひんやりしているのかというと、冷蔵庫で冷やしてあるのです。それは、おもてなしのため、というよりは、香りや消毒液が乾燥するのを防ぐためなのです。作ったその日のうちか、翌日には“マット拭き”はなくなってしまうので、ほぼ毎日新しく作られています。

このほかに、月に1~2回、棚からマットをすべて出して、表も裏もコロコロで細かいゴミなどを取り、アロマを入れたお湯で拭き、その後アルコールで除菌しています。いわば、マットの大掃除を定期的におこなっています。
「マットを片付ける時にくるくるときれいに巻いて棚に戻すのがなんとも気持ちがいいです。」とスタッフさん。

また、「特に夏場は日焼け止め等がマットについて白く残ってしまうので、気付いた時にこまめに拭くようにしています」と、定期的な大掃除以外にも、みなさんに気持ちよく使っていただけるよう、マットのクリーニングをしているんですね。

文 七戸 綾子