9.ヨガ以外で得意なものを教えてください。

主に野外で行うアクティビティです。どんな季節でも動くのが好きです! 夏は山歩き、冬はクロスカントリーやスノーボード、秋には来たる寒さに備えて薪割りなどをします。もちろん高山湖で泳いだあとの温泉や銭湯も大好きです! 自分が生きているな~と感じられて、またたくさん動いた後の素晴らしい回復方法でもありますね。

10.尊敬する人は誰ですか?

私は、イノベーター(革新者)や、可能性の境界を越えようと挑戦する人たちを尊敬しています。チャールズ・ダーウィンやアイザック・ニュートンのような人々はもちろん、音楽のなかの創造性の境界に挑戦していくようなミュージシャン、世の中の常識や合意に立ち向かう偉大な思想家や作家も同様です。そのような方々が、私のインスピレーションであり、学びです。

11.感銘を受けた本はありますか?教えてください。

最近「サピエンス」(Yuval Noah Harari著)という本を読みました。この本は、人類の歴史、文化と社会について私の理解を拡大させてくれました。彼は何百、何千年という人類の歴史、経験、文化や社会を、誰にでもわかりやすい本に完璧にまとめあげています。とてもとてもおススメの本です!

12.好きな言葉はなんですか?

この世の問題は、愚か者や狂言者は迷いを持たず、賢い人々が疑心だらけだということだ
-バートランド・ラッセル

13. いろんな国、地域で教えていると思いますが、1年をどんなふうに過ごしていますか? たとえば、昨年から今年1年間、どんなところに行って、どんなことをしたか教えてください。

これまで11年の間、私は幸運にも色々な国で実にさまざまな人を教える機会に恵まれてきました。大体いつも1月下旬頃から米国内で2週間ほど教えて、2週間の休みを経てヨーロッパに飛びます。それから2週間自宅に戻り、また2週間教えに行くというのが続きます。

そして年のなか頃(夏辺り)に、一旦回復のための休息が必要になります。そうしなければ、私がインスピレーションを失い、燃え尽きてしまうからです。

また秋からトラベルを開始し、それを12月中旬まで続けます。クリスマス~新年にかけて多くの方が家族と過ごすために休暇を取るので、私も同じように休暇をとっています!

たとえば2015年も多くの国で教えてきました:アメリカ、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、日本、ドイツ、そしてオーストリア。

この2年間では主に、アーサナの型を使って怪我からいかに回復するか、またはより健康的な状態を維持するか、さらにヨガの原則を現代社会に適応させることにフォーカスした教えを続けています。

14.これから学びたいことはありますか?

まだまだたくさんのことを学びたいと思っています。

強いて言えば、「いかに自立し、力強い人間になれるか」というカテゴリーに分けられるかと思います。それは現代のヨガの基礎的なゴールのひとつです。

ですから、たとえばモノづくり(家を建てること)、自分が食べる植物を育てること(野菜を育てたり、温室を建てるなど)、釣りなども学びたいと思っています。

もちろんこれからも動きついて学びを深め、幸福で意味ある人生を送りたいと思っています!

15.ヨガを通じてどんなことを伝えていきたいですか?

より自分を信じ、自立した生活を送れるような考え方やツール、テクニックをシェアしていきたいと思っています。それらは日々に多大な意味と喜びをもたらしてくれます。

16.これからやっていきたいことは何ですか?

先に述べたように、これまで11年の間、私は旅をして教え続けてきたため、ひとつの場所に留まり新たなスキルを学び発展させていく余裕が充分にありませんでした。

来年以降は、しばらく旅を減らし、自宅で過ごす時間を増やし、日々の贈り物を楽しみながら学んでいきたいと思っています。これまで2~3週間以上まとめて自宅にいることがなかったので、いまからとても楽しみにしています!

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取材協力 太夫 佐和子/編集 七戸 綾子