◎食事編  
OK:苦味、辛味、渋味を取り入れる

春に出てくる旬の食材を積極的に取り入れましょう
例、菜の花、ふきのとう、カラシ菜、明日葉、山菜、三つ葉、ふき、新たまねぎなど

NG:甘味、塩味、重性、濃い味つけを避ける
甘くて濃厚なスィーツ、アイスクリーム、チーズ、揚げ物などこってりした濃い味付けは避けましょう。

夕食は早めの時間に、少々軽めに

◎ボディケア編
体内の閉塞を促すために運動する

春は体力は中程度、自分の体力を考慮しつつ汗ばむ程度の運動をしましょう
早起きしてヨガやジョギング、ウォーキングなどいかがでしょうか?

カパを動かしサラッと軽くするドライマッサージ
例) シルクの手袋で全身を軽くマッサージする

◎心のケア編
心もスッキリさっぱりと・・・

・ごちゃごちゃと捨てられないものがたまっていたら、せっせと片付けてスッキリ
・やる気が出ない時こそ明るい色を身につけて活気UP
・物事を前向きに捉えて、爽やかに
・今、生きていることに感謝

終わりに

自然界の野生の熊は冬眠前には木の実などをしっかり食べて冬眠に入り、春になり冬眠から覚めると苦味や刺激のある山菜を求め山中を動くと聞いたことがあります。まさに自然の知恵ですね。

春は天気や気温の変化だけでなく、新生活がはじまったり、身の回りにも変化もあるなどバランスを乱しやすく、体調管理が難しいですね。

アーユルヴェーダの春の養生法は冬に蓄積した重く、ねちゃっとしたカパをスッキリ爽やかに整える手軽に出来るケアです。「春は憂鬱」と毎年お悩みを抱えている方は、ぜひ出来るものから取り入れてみてください。持って生まれた体質によって、差異がありますから自分をよくみて下さい。体調をみて必要であれば取り入れ、必要がなければ取り入れないを選択してください。

体調がすぐれない、気持ちがどんよりやる気が出ない、元気ない時でも空を見上げて今に意識をむけて呼吸を感じてみましょう。そして季節をしっかり味わいましょう。

アーユルヴェーダでは季節の現れを楽しむことをすすめています。四季のある日本の素晴らしい春、刻々と変化する彩り鮮やかな自然の現れを十分に味わい楽しんで過ごしましょう。

和顔愛語 今日も喜びがありますように・・・

前編:ねちゃねちゃをさらさらにして春を楽しみましょう はこちら

文 アーユルヴェーダ講師 新宅 あきえ/編集 七戸 綾子