クラスによって呼吸のしかたが違い、戸惑ったことはありませんか? 日常生活で「気持ちいい呼吸」ができることを、目標のひとつとしているのはどれも同じ。ただ、そこに向かうアプローチが少しずつ違うようです。まずは疑問を解消! 気持ちいい呼吸へのヒントをみつけてください。

鼻呼吸 or 口呼吸

スポーツ、音楽、出産などのように体の使い方が変わると、鼻呼吸か口呼吸かも変わってきます。また、香りをかぐときは鼻、ため息をついて力を抜くときは口、というように私たちの体は目的に合わせて呼吸の入り口を変えています。

YOGA
鼻呼吸

特別な呼吸法などでは口で息を吸うことはありますが、吐くことはありません。鼻は呼吸器官、口は消化器官ととらえるので、基本的には鼻呼吸です。鼻呼吸には、吸気を体温であたため、適度な湿気を与え、鼻毛というフィルターでチリやほこりを除くという効用があります。

PILATES
どちらでも

創始者ジョセフ・ピラティス氏は鼻か口かを限定していません。現在はたくさんの流派があり、吐くことに意識を向けて腹圧をかけやすいなどの理由で、鼻から吸い、口から吐く呼吸を推奨している流派も数多くあります。いずれにしても、大切なのは呼吸が心地よい動きを導くことです。

BEAUTY PELVIS
鼻呼吸

鼻は汚れた外気から身を守るための免疫機能に優れ、口は食物から入る雑菌に対する免疫機能に優れています。ふだんの呼吸は鼻呼吸をおすすめします。いつも口呼吸をしている人は、緊張しすぎていて、体がそれを解放しようとしているのかもしれませんよ。

取材・文 古金谷 あゆみ/「スタジオ・ヨギーのある生活」vol.10より