読者の方々から届いたインストラクターへの質問のなかから、特に多かったものをご紹介。あなたの「?」を「!」に変えます。

Question
以前、ヨガインストラクターを目指して、スタジオに通っていました。が、結婚、出産、子育てと続き、しばらくヨガから遠のいてしまいました。そんな私ですが、またインストラクターを目指すことはできるでしょうか?

Answer
関東のスタジオ・ヨギーの活躍するヨガインストラクター、ナオ先生にお話を聞きました。

「もちろん、目指すことができます!」

ナオ先生自身、子育てしながらヨガインストラクターになるための勉強を始め、いまや数多くのクラスを担当しているお方なのです。まずは、どういう経緯でヨガインストラクターを目指したのか訊いてみました。

「カラダを動かすことはもともと好きで、中学・高校ではソフトボールをがっつりやっていました。遠征に行くほどだったので、かなりのめりこんでいましね。その後は、趣味で草野球、自転車、スキーをやっていましたが、実はヨガは全然やっていなかったんです」

1人目のお子さんを出産した後に、DVDを観ながら産後ヨガをしたのが、ヨガを始めるキッカケだったそうです。

「ヨガスタジオでは初心者クラスばかり受けてました。2人目を妊娠したときには、マタニティヨガも受けてましたね」

その後、社会復帰がしたくて、2005年にロハスインターナショナル(スタジオ・ヨギー運営会社)で、事務仕事のアルバイトを始めたナオ先生。ヨガは相変わらず趣味としてやっていました。

「ヨガをもっと知るために、ヨギーの『ベーシック・トレーニングコース』を受けたいと思っていたんです。でもアルバイトしているとはいえ、なかなかそのための費用を出すのに悩んでました。やっと2008年に受ける決心をしました。3年考えてたってことですね(笑)」

そのとき、お子さんは7歳と2歳。お金の決心はついても、仕事や子育てをしながらヨガの勉強をすることのは、大変だったのではないでしょうか?

「もうダメだと感じたら、ヨガの勉強は辞めようと思ってました。基本、ヨガの本や資料を読む勉強は、移動の電車の中でしていました。確かに忙しかったのですが、でもこれをキッカケに、ヨガがもっと好きになってしまって、もうヨガ依存症になっていましたね(笑)。勢いもあって、インストラクターになるための『ティーチャー・トレーニングコース』まであっという間に受けていました」

その後、ナオ先生は地元の方々やスポーツクラブでレッスンを開始。ヨギーのオーディションにも合格し、2011年よりスタジオ・ヨギーで教えるようになりました。インストラクターになるまでの時期、すごく頑張っていましたが、インストラクターになるにはやはりヨガへの情熱が大事でしょうか。

「情熱も大事ですが、健康も大事だなと実感しました。子育て時期のママで、インストラクターを目指す方は多くいらっしゃいますが、家事をしながら、ヨガの練習や勉強を続けるのは体力が必要です。タフでないと! それにはやっぱり健康が大事ですよね。」

ご家族の協力も必要かと思いますが、その点はどうだったのでしょう。

「私の場合、家族にインストラクターを目指していることは、特に言ってなかったんです。ヨガの勉強もアルバイトも、気晴らし的にやっている、と思われていたかも(笑)。でも私にとって社会復帰は張り合いになりましたよね。ヨガではいい仲間ができたし、いい先生もいーっぱい出会えましたしね!」

すでにヨガインストラクターとして活躍しているナオ先生ですが、今なお日々勉強のようです。中学3年生と小学4年生となったお子さん2人と、「勉強は贅沢」の考えのもと、学費のとりあいをしているとか! 子育ての場面でも、水泳教室に通う子どもたちにヨガ的マッサージをしてあげたり、いろいろ諭す場面でもヨガ哲学が基になっていたりと、ヨガのある生活が根づいているようです。

心身ともに健康になるためには、ヨガはとても効果的です。それを教えるインストラクターたちが、健やかであること、これはひとつ重要な要素であることは間違いないようです。妻、母、という役割以外にも、自分自身がかなえたい目標があるのは素晴らしいこと、ナオ先生もぜひそういう方を応援したい!と言っていました。


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取材・編集 竹内まり子