いよいよ本格化してきそうなスギ花粉の季節。花粉症対策として、鼻洗浄をご紹介しています。

とはいえ、蓄膿症になりやすい方や、生理食塩水を鼻に流し込むのはちょっと抵抗がある…という方もいるでしょう。そんな方には、自律神経のバランスを整えるアプローチがお勧め。 花粉症の症状が軽くなることもあるようです。

自律神経とは、緊張し興奮すると働く「交感神経」と、リラックスしていると働く「副交感神経」からなります。この両者のバランスがうまく取れていると、健康的に作用するのですが、どちらかが過剰に働くと、身体の不調となって表れてくるようです。

医師の石井正則先生(JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科部長)曰く、「ヨガには、この自律神経のバランスを整える効果があります。花粉症の症状の一つである鼻づまりは、副交感神経が優位になることで起こりますが、ヨガで自律神経のバランスが整えば、鼻づまりも解消できるでしょう。ただし、あくまで一時的な症状緩和ですので、継続的にヨガに取り組むことが重要です」とのこと。

ヨガのポーズは緊張と弛緩を繰り返すものが多く、呼吸と合わせて動くことから、どんなポーズでも自律神経に対する効果はあると思われます。そのなかでも、効果が期待できる代表的なものを、ヨガインストラクターのマリコ先生に訊いてみました。

魚のポーズ(マツヤ・アーサナ)

胸を大きく開くことでろっ骨が広がり、呼吸も深められます。

座ったねじりのポーズ(アルダ・マッチェンドラ・アーサナ)

腹部に刺激を与えることで、内臓を活性化させるポーズ。血流もよくなります。

前屈のポーズ(プラサリータ・パードッターナ・アーサナ)

背骨を長くのばしたまま、脚の付け根から曲げていくイメージで。

「体をそり返す・ひねる、わきを締めるポーズによって交感神経を活性化させると、鼻の中のうっ血した粘膜をぎゅっと広げることにつながり、鼻づまりなどの花粉症の症状の緩和が期待できます」(石井正則医師)。

ヨガのポーズで身体を動かし、鼻もココロもすっきりさせましょう!

編集 竹内まり子