ピラティスインストラクターのハルカです。
秋が深まり、紅葉の赤や黄色が美しく際立つ季節になりました。寒暖差の感じやすいこの時期、自然の移り変わりや環境の変化とともに、私たちの心と体の冬支度も準備万端でしょうか? 力強く、寒い冬も楽しみ、乗り越えられるよう整えたいですね!

私の住む北海道は、9月には秋の気配を感じ、11月初めには初雪が降り、冬の訪れを感じます。冷えを感じやすいこの時期に、寒さ故に、運動から遠ざかってしまったり、時間が取れず、日常のストレスや緊張感を抱えたままで、心も体も芯まで冷え切った状態に陥ってる・・・なんてことはないでしょうか。

ジョセフ・ピラティスの著書、『コントロロジー』には、様々な健康に向けての、私たちの日々のあり方、習慣についても、沢山のヒントが書かれています。

――「現在の¨めまぐるしい¨、生活様式によって引き起こされる緊張感やストレスに、うまく対応できずにいるのだ。
だからこそあなたや私を含めたすべての人が身体機能の向上について常に考え、身体の健康を手に入れ維持するという、非常に重要な目的を果たすためにもっと時間を割かなければならないのである。
価値ある努力が実を結ぶには、忍耐と粘り強さが不可欠だ。」
とも記されているのです。

――「まずは心に決めて、コントロロジーの運動(エクササイズ)を、毎日怠ることなく続けよう。

不思議なことに、¨健康の道¨であるコントロロジーを始めると無意識のうちに運動の時間が伸びてゆき、気が付かないうちに、10分から20分、あるいはそれ以上になる。

それはなぜか。答えは単純なことである。

運動が鈍くなっていた血のめぐりを促したため、筋肉や精神的な活動によって蓄積した疲労物質が、血液の流れを通じて排出されるからである。脳がすっきりして、意志の力が働くようになるのだ」


ぜひ、寒さへの移り変わりを感じるときこそ、ご自身に向き合う時間を大切にしてみませんか?

正しい呼吸を意識し、心臓をコントロールするように、血液の浄化や肺を発達させ、正しい体の動きに意識を集中し、練習を重ねて、正しい姿勢を身につけ、自身の体が正しく機能する、そんな永遠のものとなる、心と体の強さを芯から、日々の練習によって身につけていきたいと、ピラティスを通じて心から感じるのです。

では、日常の中で、5分でもできるエクササイズのご紹介をいたします。ぜひ時間をみつけておこなってみてくださいね。


ハンドレット

呼吸を深く、体の安定を意識して、血行促進を目指すエクササイズです。

『コントロロジー』でもエクササイズの1番に書かれているハンドレットは、100という名前の通り、100回の腕の動きの中、呼吸を意識して、骨盤や脊柱を安定させておこなっていくエクササイズです。

1)頭、両脚を上げて、腕はお腹より高く、長く伸ばします。

2)吸いながら5回 吐きながら5回腕を上下に動かします。

100回目指して10セット!

チャレンジは、両脚を斜め45度に伸ばしておこないます。きつい時には頭を床におろし、呼吸と体の安定に集中するもOKです!

スイミング

寒さの中、背骨がいつの間にか、丸まっている・・そんなときにはとてもおすすめのエクササイズです。

背面を強化しながら、手足をリズミカルに動かしていきます。

骨盤、脊柱、肩甲骨を安定させた中で、肩回り、股関節周りの筋肉を動かしましょう。

1)背柱、両腕、両脚を遠くに伸ばしながら持ち上げます。

2)対角にある腕、脚を、さらに高くあげ、交互に切り替えながら行います。

チャレンジは、呼吸をハンドレットのように意識! 少しきつい時には、両手をボールにのせて腕の動きは取り除き、脚の動きのみで、バランスを意識してみましょう!

マーメイド

体の側面(体側)を引き伸ばすエクササイズです。

背骨や、肩甲骨を動かして肩こり解消、腰や肩回りのストレスを改善させましょう。

1)左右の坐骨を意識し、骨盤を立てて座ります。その上に胸郭、頭部が並ぶとよう、姿勢を意識しましょう。

2)片手を天井に挙げて、真横に上からひとつづつ、傾けます。

背中が反ったり、丸まらないよう、左右の坐骨を重たく床に根付かせておこないましょう。座り方はいろいろ変えられます!お姉さん座り、オフィスのイス、立位など、様々な場所で行ってみてくださいね。

5分でできるおうちエクササイズ! で、日々の習慣を大切に、寒さに負けない体づくりを目指していきましょう!

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文  ピラティスインストラクター ハルカ/編集 七戸 綾子