読者の方々から届いたインストラクターへの質問のなかから、特に多かったものをご紹介。あなたの「?」を「!」に変えます。

Question
「私のまわりでは、ヨガを始めたいと言っている人が多くいますが、女性が多い気がします。インストラクターの方々は、いろんな方を見ていると思いますが、どんな人にヨガをやってほしいと思いますか? そして、それはなぜですか?」

上記の質問を、関東ヨガインストラクターのナオ先生に聞いてみました。ナオ先生は、ヨガインストラクター養成スクール「ヨギー・インスティテュート」でもトレーニング講師をしています。

Answer

身体が固いなぁとすでに気づいている=ヨガを始める入り口にいます

ズバリ、どんな人にもやってほしい。どんな人がやってもいい。なぜならば、それがヨガだから。

…ということなのですが、それだと以上!となってしまいますよね(笑)。なので、私がよく遭遇する例をあげて、お答えしたいと思います。

私が「ヨガのインストラクターをしている」と伝えると、話題になるのが「自分は、カラダが固いのですが、ヨガできますか?」といった内容です。身体が固い人、固いと思っている人は、ヨガをすることに抵抗があるようです。

でもそれは、
身体が固い=ダメ、ではなく、
身体が固いなぁとすでに気づいている=ヨガを始める入り口にいる、

という人、ということなのです。つまり、身体が固いという先入観、固定観念すら、肯定的に捉えて、スタートできる準備のできている人です。なので、ぜひそういう人にはヨガをやってほしいのです。

そして、身体が固い!と主張する人は、必ず立位の前屈をして見せてくれますよね(笑)。

私が思う“身体が固い”ということは、そこから“姿勢悪くなる、血流悪くなる”。そして可動域が狭くなり、身体がゆがんだりして、つまずきやすくなったり、転んだり……。やはり身体を柔軟にして、動けたほうがより健康的です。

だからといって、身体が柔らかさの基準を、立位の前屈だけで判断するのは、もったいないし、なにより、個々に個性ある身体に対して一律にはいえないものなのです。

それよりも、その人にとっての“適度”が必要となります。それぞれの身体の使い方を知ること、気づくことが、ヨガをしていることの意義につながるはずです。その適度を計るものとして、以下を参考にしてはいかがでしょうか。

自分の適度を知ることが必要

●プロセスを大事にして、ヨガをしよう!
ポーズを取るということは、身体の使い方を効率的な使い方を知るキッカケになります。それは、関節の稼働を知るキッカケ、筋肉の状態を知るキッカケになります。そのポーズを取るプロセスを、充分に感じてください。

人間、できない項目を上げるのは得意。自分のいいところを上げるのは、慣れてなかったり、恥ずかしかったりしますよね。

でもプロセスだったら、そんなこと考えなくていいのです。プロセスを大事にする。結果もまた、プロセス。

●プロップスをどんどん使って、ヨガをしよう!

ヨガブロックやヨガベルトなどの補助具をプロップスといいますが、身体の動きを補助、強化するものです。自転車の補助輪のように初心者用と思われがちですが、プロップスを使うことによって、細かい動きや身体の使い方の気づきが、より得られることが多いはず。熟練者の方も、うまく使っている方を見ると、「お! さすが」と思います。

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お悩み解決!プロップスの達人

自分の柔軟さは、日ごろの調子を見逃さないツールとして

話を戻しますが、身体が柔らかい…って実はどういうなんだろう!?と、今もよく考えます。ただ、じん帯がゆるいだけ?と思ったり(笑)。

個々の身体の個性があって、固いからダメ、柔らかいからOK、とも言えないところが身体の不思議なところです。

人間は、部分的に伸ばしすぎでもよくなくて、その代表が、猫背です。猫背になっている背中側からみれば、伸ばしっぱなしで「伸張」という現象になります。そして、そのまま固めてしまって使わないと、筋肉の状態が「拘縮」「萎縮」に。そうなると、身体の個性というよりも、身体にとって具合の悪い状態になります。

日々、身体の調子は変わります。それを見逃さないツールとして、柔軟性で確かめるのはいいと思います。日々、デスクワークなどで座ってばかりいる方は、ちょっと休憩して、身体を動かしてください。そして「今日は調子よく動けた」「昨日よりカラダが固い気がする」と、気づくだけでOKです。

その気づきをもっと感じたいならば、ヨガはさまざまな身体の部位を動かしますので、とても有効です。

その気づきをもっと感じたい方は、ぜひヨガを一緒にやりましょう!

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編集 竹内まり子