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ここにしかない味

2018年10月14日

神楽在住、美味しいものならこの方に聞こう!と
信頼を寄せているお客様に
今いちばんおすすめできる
お店はどこか訊ねてみたところ
『白銀公園近くのパン・デ・フィロゾフ!!』 
という答えが。

「グルテンフリーが叫ばれている昨今だけど
 美味しいパンには心躍る
 ここは何を食べても美味しいけれど
 やはりASAMAの食パンは格別!
 トーストにせずそのままが好き。
 そしてそして
ここのバゲットの美味しさと言ったら・・・」
(更に熱い返信が続く)

これはもう、行ってみなければなりません。

Pain des Philosophes



葉っぱの看板が目印。白い壁の小さな1軒。
坂を下りると辺りはパンの良い香りが。
思わず胸いっぱいに吸い込みたくなります。



バゲットは3種類あります。
全粒粉のバゲット・ジ・コンプレット
¥240



幸運なことに
目の前に焼き立てが運ばれてきました。
せっかくなので、まずはこの1本から。
全粒粉のバゲットは
珍しいのではないでしょうか。

ああ香ばしい~
噛めば噛むほど広がる小麦の旨味。
小麦の味と香りが前面にどーんと押し寄せます。
まわりの「かりっ」
中の「もちふわ」の
バランスが最高。
生ハムを挟んだり、クリームチーズや
柑橘系のジャムも合いそう!と思ったのですが
そのままが あまりに美味しかったので
何も付けず
水分を摂ることも忘れ
左手に握りしめたまま
あっという間に完食です。

もう一つ、特徴的なバゲットが
αバゲット。



湯種を使ったバゲット、これも珍しいでしょう。
こんなバゲットは、初めてです。
口の中を攻撃するバゲットではなく
皮が軟らかいので子どもも喜びそう。
とても食べやすい、しっとり優しいバゲットです。

そして、これこそ「ここにしかない味」。
食パン ASAMA。





この食感は、初めて!
ねっとり・むっっっっちり
重みを感じるパン・ド・ミ。
「まずは何もつけずにそのまま食べて」と
勧められたのですが
噛むのが楽しくなるほど弾力があり、
噛めば噛むほどパンの甘みが広がります。
トーストすると生地がふんわり持ち上がって
さっくり。
焼いた方が甘みと香りが引き立ちますが
やはりまずは、生でそのまま食べていただきたい。
お持たせにもきっと絶賛されることでしょう。




ASAMA食パンから時計まわりに
りんごがごろっと入った、
りんごの木の枝の形をしたポミエ。
噛みごたえはカリッとしていて
りんごの甘さもちょうど良い。
枝にはかわいいショップカードが下がっています。
1本¥680

(時計の3時のところ)赤いパンは
赤ワインで仕込んだ天然酵母のパン。
レーズン、いちじく、くるみ、ピーカンナッツ入り。
個人的には この赤ワインのパンが
いちばん好きです。
本当に、赤ワインなんです。
まるで赤ワインを食べているような芳醇さ。
1/2 ¥1,500
1/4 ¥750

その下の、断面にリンゴが見えるのが
白ワインで仕込んだ天然酵母パン。
りんご、グリーンレーズン、くるみ入り。
1/2 ¥1,500
1/4 ¥750

バゲットは、右が湯種のαバゲット
左がバゲット3種類の中ではいちばんさっぱり、
基本形のバゲット。

この日はちょうど
晩ごはんがクラムチャウダーだったので
パンにぴったり!と思ったのですが
パンがあまりにも美味しくて
結局食事に合わせることなく
パンだけをそのまま楽しんでしまいました。
何かと一緒に、を考えられないほど
パン1つだけで全てが完結しています。

神楽坂をのぼり、神楽坂上交差点を過ぎると
右手にスーパー「よしや」が出てきます。
その先の和菓子屋「梅花亭」と100均の間を右折。
突き当りにある白銀公園を左奥まで横切ります。
公園を出たら左折
突き当りを右折すると急な坂があり
そこまで来ると、パンの嬉しい香りに包まれます。

毎日気軽に食べられる価格では
ないかもしれません。
でも、特別な日の食卓や
「あの人にも あげたいな」と親しい人の顔が浮かぶ
神楽坂ならではの
ここだけにしかないパンです。