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京都の秋イベント 

2019年10月25日

こんばんは。

秋から冬にかけて寒暖の差が激しい頃ですが、秋は空が澄み、月がもっとも明るく輝いて見える季節だそうです

天体としての月は四季を通して見られますが、季語で「月」とのみ言えば、秋の月を指します。

時代祭の江戸時代婦人列に登場する大田垣蓮月の和歌にも月が出てきます。


「野に山にうかれうかれてかへるさを寝屋までおくる秋の夜の月」

野にも山にも浮き浮きとさすらっての帰り道を、宿まで送ってくれる秋の夜の月よ






◆時代祭◆


1985年に創建された平安神宮の大祭です。

「祭神である桓武天皇と孝明天皇の二柱の御霊が、住まいであった御所から街の繁栄を観ながら行列のお供を従えて神宮に行く」形となり、祭自体は10月15日の参役宣状祭(行列の役柄任命)から、27日の後日祭までの期間行われます。

例年京都の誕生日と言われている10月22日は行列が催行される日なのですが、今年は天皇の即位礼正殿の儀が行われたため10月26日(土)に行列が行われます。雨天の場合は10月27日(日)になり、26日の朝に決定されます。

約2000人、牛馬の数も70頭以上という壮大な行列で、京都が首都として栄えた時代を考察した衣装や祭具など「動く歴史風俗絵巻」として葵祭、祇園祭とともに京都三大祭の一つとして知られています。


★スケジュール★

京都御所建礼門前出発(12:00)→堺町御門(12:15)→烏丸丸太町(12:30)→烏丸御池(12:50)→河原町御池(13:20)→河原町三条(13:30)→三条大橋(13:40)→三条神宮道(14:10)→平安神宮(14:30)



時代祭より歴史は浅いですが、こちらのイベントもオススメです!



◆京都国際舞台芸術祭 Kyoto Experiment◆

2010年から毎年秋に京都市内の劇場を中心に開催されていて、国内外の注目されているアーティスト作品を観ることが出来ます。

今年は10月5日から27日まで23日間で11組のメインプログラム他、ジャンル不問の公募で集まったフリンジ「オープンエントリー作品」51作品が上演されます。会場はロームシアター京都、新しい劇場THEATRE E9 KYOTO、京都芸術劇場 春秋座、芸術センター、海外のアーティストが好んで出演するUrBANGUILDなど北から南に位置しているので、幾つかまわって観るのもおすすめです。


♫感想♫

平安神宮で上演されたブシュラ・ウィーズゲンさんの作品を観劇しました。「Corbeaux (鴉)」と題された作品は、頭に白いスカーフを巻き、黒い服をまとった女性たちがお互いを呼び合うように叫び声を繰り返します。モロッコの民族性もありながら、根源的な言葉になる前の声は観てる者たちの体にまで響いてきます。最初は遠巻きに見守っていた観客が、徐々に距離を縮めアンコールでは一緒に踊りだす人たちもいました。



心身のバランスを整えたあとに、京都の歴史や現代アートに触れてみたり、

秋空の月を眺めに出かけてみるのはいかがでしょうか?

良い週末をお過ごしください。


staff:otoshi